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弔辞の例文

葬儀告別式の弔辞(故人:寺院住職、話し手:檀家代表)

本日、ここに宗教法人■■寺●●住職の本葬にあたり、檀家を代表し、謹んでご霊前にお別れの言葉を申し上げます。 ●●住職が体調を崩されてから、必ずや早くに再起されるものと私はじめ、檀家一同信じておりましたが、今、ここに永別の辞を述べることがまことに残念でなりません。しかし、ご家族に見守られながら静かに息を引き取られたとお伺いし、何よりもご家族を大切にされていたご住職にとってはお幸せな最後の瞬間だったのではないかと思っております。

●●住職が■■寺の十五代ご住職になられたのは今から三十年以上前のことでございます。それからは、常に先頭に立ち、寺の発展、そして改革のためにご尽力されてきました。特に○○寺墓地の大幅な改良工事、休憩場所の設置、また、本堂改修工事による耐震対策およびバリアフリー化、エレベーターの設置など、どんな時も檀家のことを一番に考えてのさまざまな施策には、心からの感謝とともに頭が下がる思いです。

●●住職は、現代でこそ主流である民主主義的な発想をいち早く取り入れ、檀家お世話人会議をオープンにすることでそのパワーを引き出すことにも成功されました。それが必然的に寺と檀家との距離を縮めることにつながり、次々と大きな改革を実施され、問題を解決してくださいました。また、お彼岸とお盆の法要には、多くの檀家が駆けつけ、ご住職と共に大きな声で読経する様子が思い出されます。本堂に入りきらない方は廊下に椅子を足してまで参加されておりました。

そして、お若いころからご旅行好きだったご住職は、その経験を生かして、毎年日本全国、いろいろなところへの旅行を企画され、それを三十年間毎年休むことなく続けてこられました。ご住職の念入りな下見と独創的なアイデアにより、私たち檀家にとっては一年に一度の楽しみな恒例行事でございました。これもひとえに深い愛情で私たちを見守ってくださった●●住職のお陰と深く感謝しております。

そんなご住職のここ数年の楽しみはお孫さまと過ごされる時間でした。一人っ子として育ってこられたご住職は、一人でいらっしゃる時でもテレビをつけられるほど、しんみりとされることを嫌っておられました。ですから、お孫さまとの賑やかで楽しいひと時は、ご住職にとっては何よりの癒しであったに違いありません。その愛情に応えられるように、お孫さまも大変ご住職をお慕いされており、その証拠に今回、ご遺体が寺に安置されたときには、その場を一時も離れようとされませんでした。やがて、ご住職の枕元でいつも一緒に遊んでいた「ウノ」というカードゲームを始められたのですが、ご住職のぶんもカードを配られ、成績表にもしっかりとご住職のお名前が書いてありました。そしてその夜は、ご住職の周りにご家族全員が枕を並べて眠られたとお聞きしております。その一番近くにはお孫さまが眠られたそうですが、私はその情景を思い浮かべ、胸がいっぱいになりました。それと同時に●●家の太く強い絆を感じ、その中心はまさに●●住職であったのだと改めて実感いたしました。

●●住職、温厚でいつも私たちに優しい眼差しを向けてくださり、ありがとうございました。何事にも正直で寺の発展のため積極的な改革に取り組んでこられた、在りし日のお姿を思うと万感胸に迫ります。しかし、きっとご住職は私たちが嘆き悲しむことは望んではいらっしゃいません。ですから、残された私たちは、●●家を見守りながら、■■寺が今後もますます発展していくよう、檀家一丸となり、力を合わせていく所存でおります。それがご住職から受けた恩に報いる道だと信じております。ご生前のあまたのご功績に感謝と敬意を表しましてお別れのことばとさせていただきます。どうか、安らかにご瞑目ください。