弔辞(ちょうじ)とは
故人にささげるお別れの言葉であり、
在りし日の故人をしのんでその功績をたたえたり、
冥福を祈り、遺族の悲しみを慰めるものです。
一般的には告別式や葬儀のときに
故人と特に親交が深かった人に依頼され、
告別式の規模にもよりますが、
1~3人というのが相場です。
弔辞の内容とは
弔辞の内容は、
基本的には故人を失った悲しみの言葉を述べたり、
具体的なエピソードを交えて、
お人柄をしのんだり、功績をたたえたりします。
故人の死を悼む気持ちを素直な言葉で表現しつつ、
遺族への配慮も忘れてはいけません。
美辞麗句を並べるのではなく、
故人に語りかけるように、
その死に輝きを与えられるように、
追懐の情と哀悼の気持ちを込めましょう。
長さは原稿用紙3枚ほど、約3分程度を目安にします。
弔辞を依頼されたときはどうする?
弔辞は、故人と特に親しかった人物を
遺族が選んで依頼します。
遺族が信頼を寄せた人物だからこそ、
依頼されたのですから、快く引き受けるのが礼儀です。
弔辞は1人だけではなく、
2人、3人という場合も多いのでできれば、
自分のほかにどのような方が弔辞を読まれるのか
確認しておくといいですね。
それによって、内容が重複しないように
できるだけではなく、自分がどのような立場で
弔辞を読むのかを判断することができます。
また、反対にどうしても弔辞を述べたい場合は、
その旨を喪家に伝えることは非礼にはあたりません。
ただし、できるだけ早い時期に申し出て、
くれぐれも押し付けにならないように
喪家への配慮が必要です。
弔辞の包み方
- 弔辞はまず半分に折り、さらに3つに折ります。上包みは奉書紙を用いて、折った弔辞の大きさに合わせて準備します。
- 奉書紙を縦に三等分にした真ん中に弔辞を置きます。まず右側から折り、続いて左側を折ります。
- 上下を弔辞の長さに合わせて裏側に折り返します。
- 表書きは薄墨で「弔辞」と真ん中に大きく書きます。
- なお、巻紙の場合は、開きながら読めるように最後から順番に巻いていきます。