弔辞を依頼されたとき

弔辞は依頼されたら、
快く引き受けるのがマナーです。
故人への追悼の気持ちを自分の言葉で素直に表しましょう。

もし、他にも弔辞を読む方がいれば、
どのような立場の方かを聞いておけば、
内容を考えやすくなりますし、重複を防ぐことができます。

弔辞の服装

喪服

男性も女性も正式な黒の喪服を着用します。
男性の場合は黒のスーツに白のワイシャツに黒のネクタイが一般的です。
女性はフォーマルな黒のワンピースやパンツが基本です。
白か黒のハンカチを持参しておくとよいでしょう。

弔辞の書き方、マナー

弔辞は文章を書いて読み上げるため、
美辞麗句を並べたり、堅苦しい表現になりがちですが、
できるだけ素直な表現にするのが基本です。

故人の死を悼みながら、人柄や功績をたたえ、
具体的なエピソードを盛り込みます。

死亡原因を詳しく述べたり、
遺族や参列者に不快な思いをさせるような内容はタブーです。

また、重ね言葉や不幸を連想させるような
忌み言葉は避けましょう。
そして、遺族への配慮も忘れてはいけません。

弔辞の読み方

1つ1つの言葉をはっきりと発音しますが、
声を必要以上に張り上げるのはNGです。

普段より低めの声で静かに、
ゆっくりとかみしめるように読み上げます。
文章を読み上げることで棒読みになりがちですが、
感情をこめて故人に語りかけるように話すのがコツです。

忌み言葉とは

結婚式での忌み言葉はよく知られていますが、
葬儀の場でも忌み言葉とされるものがあります。

忌み言葉とは、
その場にそぐわないような不吉な意味を連想させたり、
周りの人を不快にさせる縁起の悪い言葉です。

たとえば、
「かえすがえす、かさねがさね、ますます、
しばしば、たびだひ、くれぐれ、ふたたび」など。

重ねて意味を強めたり、繰り返しを連想させる言葉であり、
これらは不幸である「死」の連続を
暗示するといわれ、避けられています。

ただし、近年では、昔ほど忌み言葉にこだわる人は少なく、
むしろ、文章の流れ的に忌み言葉を使ったほうが
自然な場合もあるので、それほど神経質になる必要はないでしょう。

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