弔辞の長さ
一般的には3分ほどが目安となります。
文字数では、読み方や間の取り方によって
多少の差はありますが、
だいたい850~1000字くらいになります。
あまりに長すぎると言いたいことが伝わらず、
疑問を持たれるばかりではなく、
せっかく弔辞を頼んでくださった
遺族に対しても失礼になります。
反対に短すぎる弔辞は、
たとえ心を込めて読んだとしても
あっけなく感じてしまうものです。
3分程度にきちんと収まるように、
声に出して読み上げて練習することが大切です。
弔辞の流れ
弔辞を書くときはまず全体の流れを考えます。
最初に導入部分である挨拶と共に、
自己紹介もするのが一般的です。
そして、故人への呼びかけに続いて、
訃報への驚きと悲しみの気持ちを述べ、
故人の死を悼みます。
続く本文では、具体的なエピソードを交えつつ、
故人のお人柄をしのんだり、功績などをたたえます。
最後に別れの言葉を告げ、冥福を祈ります。
弔辞の内容
基本的には何を書いても作者の自由なのですが、
ごく一般的な内容としては、故人の業績、
人生、人柄、故人から受けた恩義などになります。
最も多いのは、故人の業績と人柄についてですが、
故人がどのような立場の方だったのかによって、
ウエイトは変わってきます。
また、故人の略歴についてや自分との関係を
ダラダラと説明するのはタブーですし、
遺族への慰めや励ましの言葉も無用です。
弔辞はあくまでも故人に語りかけるもので
あることをしっかりと認識しましょう。
言いたいことはいろいろあると思いますが、
どうしても伝えたいことに内容を絞り、
簡潔で締りにある文章にするのが理想的です。
結びの言葉
結びの言葉には特に決まりはありませんが、
一般的には故人の安らかな眠りを願う
言葉やお別れの言葉で結びます。
また、内容によってはこれからの
決意や誓いの言葉などでもいいですね。