弔辞を読むときの作法
- 指名を受けたら、静かに席を立ちます。
弔辞はあらかじめ、上着のポケットや着物の懐に入れておくか、
そのまま手に持って、祭壇まで進みます。 - 祭壇の前で遺族に一礼したあと、
遺影に向かって深く一礼してから上包みを開けて弔辞を取り出します。
このとき、上包みは弔辞の下に持つのが一般的ですが、
近くに卓上があればその上、
また座った状態なら畳の上に置いてもよいでしょう。 - 弔辞を広げたら、少し高めに持ち、
姿勢を正して読み上げます。
巻紙の場合は、読みながら少しずつ左手で広げていき、
読み終えた部分は右側に垂らす形になりますが、
気になるときには右手でたたみながら読み上げるようにします。 - 読み終えたら、弔辞を元のように折りたたみ、
上包みに戻し、表書きを祭壇に向けてお供えします。
一歩下がり、遺影に一礼し、遺族にも一礼してから席に戻ります。
弔辞の読み上げ方
読むときは、弔辞を目の高さくらいに持ち、姿勢を正して、
声は普段より少し落とし気味にします。
一語ずつはっきりと発音し、ゆっくりと故人に語りかけるようなつもりで 読み上げます。 このとき、うつむき加減になったり、棒読みにならないように注意しましょう。
泣いてしまって声にならない時には、少し間を開けて落ち着くのを 待つといいですね。