葬儀参列者の挨拶 例文

葬儀で参列者として挨拶をする場合、場の雰囲気や立場に配慮した慎み深い言葉遣いが求められます。以下に、参列者として適切な挨拶例をいくつかご紹介します。
① ご遺族への挨拶(受付や焼香後など)
■ 一般的な例(故人との関係が深くない場合)
- 「このたびはご愁傷様でございます。心よりお悔やみ申し上げます。」
- 「突然のことで驚いております。心からお悔やみ申し上げます。」
- 「大変お辛い中と存じますが、どうかご自愛ください。」
■ 故人と親しかった場合
- 「○○様には生前大変お世話になり、感謝の気持ちでいっぱいです。」
- 「あまりにも突然で言葉が見つかりません…。どうかお力落としのないように。」
- 「心優しいお人柄が忘れられません。本当に残念でなりません。」
② 焼香時の一言(黙礼でも可)
- 「安らかにお眠りください。」
- 「ありがとうございました。」
- 「心よりご冥福をお祈りいたします。」
※ 焼香時は無言で黙礼するのも一般的です。無理に言葉をかける必要はありません。
③ 通夜や葬儀後、ご遺族に帰り際の挨拶
- 「本日はお招きいただきありがとうございました。どうかお身体にお気をつけて。」
- 「まだまだおつらい日々が続くかと思いますが、ご無理なさいませんように。」
- 「また改めてお伺いさせていただきます。本日はご苦労様でした。」
■ 挨拶時の注意点
- 笑顔は避け、落ち着いた表情・声で。
- 「死亡」「生きていたとき」などの直接的表現は避け、「ご逝去」「ご生前」と言い換える。
- 「重ね重ね」「再び」「続く」など、不幸が重なることを連想させる言葉はNG(忌み言葉)。
立場に応じた挨拶文
葬儀の参列者としての立場に応じた挨拶文の例をまとめました。状況に合わせてご利用いただけます。
【1. 親族として参列する場合】
◆ 例:故人が叔父・叔母・いとこなどの場合
「このたびは本当に残念でなりません。○○さんの温かい笑顔と優しい言葉が、今も胸に残っています。どうか安らかにお眠りください。」
◆ 例:ご遺族に対して
「大変お辛い中と存じますが、くれぐれもご無理なさらず、お身体を大切になさってください。何かございましたら遠慮なくお申し付けください。」
【2. 故人の友人・知人として参列する場合】
「突然の訃報に接し、言葉もございません。○○さんには生前、何かと親しくしていただき、本当に感謝しております。心よりご冥福をお祈り申し上げます。」
【3. 職場関係者として参列する場合】
◆ 上司が亡くなった場合
「○○部長には公私にわたり大変お世話になりました。厳しさの中にも温かさがあり、尊敬すべき方でした。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。」
◆ 同僚が亡くなった場合
「○○さんとは長い間一緒に仕事をし、楽しい思い出もたくさんあります。本当に信頼できる仲間でした。ご冥福をお祈りいたします。」
【4. 近所の方・地域のつながりで参列する場合】
「○○さんにはいつも温かく接していただき、感謝しております。地域のことにもご尽力いただきました。心よりお悔やみ申し上げます。」
【5. 学校関係(先生・生徒・保護者など)】
◆ 教え子を亡くした先生
「○○さんの笑顔とひたむきな姿勢は、今も鮮明に思い出されます。ご家族の皆様のご心痛はいかばかりかと存じます。心よりお悔やみ申し上げます。」
◆ 教師を亡くした元生徒
「○○先生には、多くのことを教えていただきました。先生の言葉や姿勢が、今の自分の支えになっています。本当にありがとうございました。」