弔辞 例文-社葬 葬儀委員長

本日はご多用の中、ご会葬を賜りまして誠にありがとうございました。おかげさまをもちまして、〇〇会社取締役社長 故□□の葬儀をつつがなく終えることができました。葬儀委員長といたしまして、厚く御礼申し上げます。

故人と私は高校、大学、そして社会人となりましても、実の兄弟のように親しくお付き合いをさせていただきました。

故人との一番の思い出と申しますと、学生時代に1台の車を交互に運転しながら、東北、北陸、関西といろいろなところに旅行をしたことでございます。当時はまだ高速道路がない時代ですから、長い時間をかけて運転し、財布に余裕があれば旅館に泊まり、ない時には簡易宿泊所に泊まったことを思い出します。

しつけの厳しい我が家では、旅行はなかなか許してもらえなかったのですが、私の両親から信頼されていた故人と行くときだけは快く承諾してくれたものです。そんな故人がお父様から会社を受け継がれたのは○歳のときでした。

仕事をする上で何よりも「信用」と「和」を大切にし、仕事一筋に打ち込んでこられた故人は、入院直前まで会社に足を運んでいらっしゃいました。また、病床におかれましても、自分のことよりも常に会社や家族のことを心配しておられた姿が思い出されます。故人の最期の言葉が「ありがとう」という皆への感謝の言葉だったとお聞きし、改めて、思いやりあふれる温かい故人のお人柄が偲ばれます。

私たちは、故人が生前に残してくださった尊き教えを胸に刻み、誠実に歩んでいくことが何よりの恩返しと信じて、精進してまいる所存でおります。

皆様方にはこれまでと変わらぬご協力、お引き立てを心よりお願い申し上げます。また、ご遺族にも故人存命中と同様のご厚誼を賜りますようお願い申し上げまして、私からのご挨拶に代えさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。

お申込み